38- 不倫の生物学的意味(コスト)
 不倫は男女の習性をおもいっきりくすぐります。 というのも、男性にとっては相手の女性には夫というコストをかけてくれる存在がいるので自分自身は相手の女性に全くコストをかけなくてもいいわけです。 万が一不倫相手の女性に子供ができてしまったら、こんなにラッキーなことはありません。 相手の夫に自分の子供を育てさせることができるのですから。

 実は生物学的にはこれが男性の究極のあこがれなのです。 男性が結婚しないで、夫のいる女性(つまり不倫)とだけつきあって、その女性に自分の子供を育てさせれば、この男性はコストをかけずに自分の子孫を増やすことができます。 できるだけ多くの女性にこのようなことをくり返せば、男性の原始的な本能は満たされます。

 他の男性の子供であるということに気付かずに、一生その子供にコストをかける男性はなんと悲惨でしょう。 そうなんです。 悲惨がゆえに、男性は万一、育てている子供が自分の子供ではないということがわかれば激怒します。 そして場合によっては妻子を殺すに至ります。 昔から女性の不倫は不義密通として重く処罰されていましたが、その理由はここにあります。

 人間は他の動物と違い、知能が発達している分、自分の子供かそうでないかを見分ける能力にも優れています。 したがって女性にとっては想像を絶するほどに不倫が危険な行為であることがおわかりいただけると思います。 しかし、その反面、不倫は女性の本能に訴えかけるあこがれでもあります。 女性はできるだけ優秀な男性の種を残したいという本能がありますので、すきあらば、もっとすてきな男性の子供を生みたいわけです。

 そして夫を騙してその子供を育てさせればこんなラッキーなことはありません。 ただし、それをしないのはリスクがあまりにも高いからですが・・・。 それでも実際にそのようなことをしている女性は少なからずいます。 昔は、例えばヨーロッパのとある国のお妃などは公爵や伯爵の子供を宿し、王子にしたてあげたなどという話は有名です。 


39- 不倫の必要最低条件  
 男性にとっても女性にとっても、不倫というものは本能をくすぐる欲望で、誰もが意識下に望んでいることであることがわかります。 ただし、リスクが高いのがネックです。 万が一、女性が妊娠してしまうと大変です。 しかも、そのリスクはほとんど女性が背負い込まなければなりません。

 したがってリスクの分を差し引きすると、不倫は男性が特にやりたがるはずです。 するとここでは不倫が成り立つための必要条件が成立します。 不倫への欲望は男性の方が強いので、女性はこれを利用して自分の魅力よりレベルの高い男性とつきあうという必要条件です。 最低でも自分の夫よりも魅力の低い男性とつきあうことは絶対にありえません。 それは「少しでも優秀な男性の種を残したい」という本能にも反するからです。 

40- 不倫と誠意
 不倫は男性にとっても女性にとっても、本能をくすぐる魅力のある行為です。 ただし女性は妊娠という高いリスクを負い、男性はリスクが少ないと言えます。  男性の生殖戦略上、不倫は自分の子孫をたくさん残すための最も安上がりな方法であるために、男性は不倫でこそ燃え上がるように体が作られています。

 それは生物学的に考えると、他の男性の所有物である女性を奪うだけでなく、万が一できた自分の子供を相手の男性に育てさせるという悪魔の快感です。 ただし、それがばれた時に責任をとらされる可能性もあるので、実際にはしません。 本能がそのようにできているというだけです。 女性が考えている以上に男性は不倫という言葉に誘われやすいのはそのような本能のためです。 その際に示す男性の誠意には嘘が含まれていることが多いので注意が必要です。 

41- 生存競争
 卵子は月に約一回排卵され、精子と出会うことができれば、めでたく妊娠します。 一回の射精で放出される精子の数は数億個と言われ、精子が卵子と出会う確率はなんと数億分の一という想像を絶する生存競争であることがわかります。 さて、精子はおろか、エッチする張本人の男性も、実はとんでもなく激しい生存競争を勝ち抜いて生きています。

 例えば生殖可能年齢を男女で比べてみると、女性は15歳〜45歳くらいまでしか卵子を排卵できないにもかかわらず、男性は15歳〜75歳くらいまで精子を製産可能です。 男性は女性の約2倍の期間生殖可能なのです。 すると人口比にするとおよそ2倍近く! 生殖可能な男性の数は多いということです。

 さらに、男性は一人につき一度に何人の女性でも妊娠させることができますので競争率は?倍以上? よく考えれば男性の方が圧倒的に女性獲得のための生存競争が激しいのです。 さらに、女性は子供を妊娠し、それを生み、育てるためには莫大なコストがかかります。 一方男性のほうはセックスをするというだけです。

 生物学的なこれほどの大きなコスト差は当然、「女性が男性を選ぶ」という方向性に人をし向けます。 わかりやすく言うと「男性に女性を選ぶ権利はない」ということです。 「そんなことはない、おれは女性を選んでいる」とおっしゃる方には一つの例を示しましょう。 

 例えばあなたはメスの競走馬の馬主だったとします。 この馬にオスをかけあわせて、できた子馬を育てるいう場合、オス馬を選ぶ権利はあなたにあります。 こんなこと当たり前ですよね。 ところがあなたがオスの競走馬の馬主だった場合、どこかのメス馬に子供を生ませ、その馬を育てるつもりだったとします。 メス馬を選ぶ権利は誰にありますか? もちろんあなたです。

 つまり基本的に、子供を育てるにあたって、コストを多くかける側に相手を選ぶ権利があることがわかります。 ですからあくまで基本的にですが、子供を育てるにあたってコストを多くかける女性側に男性を選ぶ権利があるわけです。 男性はというと、できるだけレベルの高い女性に選んでもらうために自分を切磋琢磨して他の男性と闘い、できるだけ優位に立つのみです。 男性に生まれたからには一生闘いに身をおかなければならない理由がここにあります

42- 愛と恋の違い
 恋愛とひとまとめに言いますが愛と恋は全くちがうものです。 哲学的に言えば、恋はときめいている状態で、愛は信頼している状態などといわれます。 ときめきと信頼の両方ある場合はどうなのか? と言われそうですが、実際は両方同時には絶対に存在しません。

 例えば、父は娘を信頼し、愛することはあっても、ときめいて恋することはありませんね? 科学的に言うと、恋は精神が不安定で不安や恐怖を感じ、緊張している時に成り立ち、愛は全くその逆で、精神が安定し、安心や信頼を感じている時に成り立つものなのです。 つき合い始めに自分がいつふられるかもしれないと思って不安を感じている時期は恋で、浮気ができるもんならしてみなさいよ!と思うようになったらそれは愛です。

 最初からときめくことなくつき合うカップルもいますが、そのようなカップルははじめから恋ではなく愛です。 さて、恋がときめきで愛が信頼なら決定的に違うところがあります。 それはギブ&テイクです。 恋しているときはときめいていて、相手に夢中になっているのでギブだけでテイクはいらないという気になります。 だから都合よく扱われても、損をしても相手についていきたくなります。

 ところが愛は信頼です。 信頼とは何かをよく考えると、相手に10与えると10戻ってくるということです。 つまりギブ&テイクが成り立っていることを信頼といいます。 そうすると愛とはギブ&テイクが成り立っている状態と考えることができます。

 親は子に愛を一方的に注ぎますが、これだって、愛を与えると自分の子孫を繁栄してくれるというれっきとしたテイクがあります。 つまり愛とは打算なのです。 このように恋はギブで愛はギブ&テイクと言えます。 恋は二人を一時的に強力に引きつけためにホルモンが見せる幻ですが、愛は信頼であり、少々のことでは崩れない絆です。 しかし、その影には打算が見え隠れしているなどとは誰が想像したことでしょう。 


43- セックスで愛は確かめられない
 あなたが道端を歩いていると一匹のかわいい子犬がいました。 そこでカバンの中に入っていたお菓子をとりだし「おいでおいで」と呼びかけました。 子犬はしっぽを振りながらうれしそうにあなたに近寄ってきます。 しかし、この子犬はあなたの家来になろうとしてやってきたのではなく、あなたに愛を感じてやってきたのでもありません。 お菓子が欲しくてやってきたのです。

 目の前にえさをちらつかせた状態では、この子犬があなたに愛を感じてやってきたのかどうかは絶対にわかりません。 本当に愛を感じているのかどうかを確かめたいのなら、えさを与えるのではなく、蹴飛ばせばいいのです。 飼い主に蹴飛ばされる犬はいくらでもいますが、飼い主に愛を感じてる犬は蹴飛ばされてもちゃんとついてきます。

 さて、男女にこれを置き換えてみましょう。 セックスというえさをちらつかせれば、男性は寄ってきます。 しかも、中には「三回まわってワン!」をする男性もいます。 三回まわってワン!というのはここではなついたふりです。 場合によっては過剰な誠意で答える男性もいて、そのような男性はつき合い始めて一ヶ月も経たないうちに「結婚しよう」と口癖のように言うかもしれません。

 けれど、女性のあなたがセックスというえさを男性に与えているうちは、それが本当の愛なのか、えさにつられているだけなのか絶対にわかりません。 これを確かめるためには蹴飛ばすしかないのです。 蹴飛ばし方はいろいろあります。 他の男性と食事に行ったり、バッグをおねだりしたり、少しのことでつっかかって「別れる」とだだをこねたり人それぞれです。

 こうやって男性を蹴飛ばさなければ、本当に愛してくれているのかわからないものです。 ところが、これは危険な綱渡りでもあります。 蹴飛ばし過ぎて男性が本当に逃げていってしまうことがあるからです。 大切に恋愛を育てていこうとする人にとってはこれはかけです。

 さて、男性も頭のいい動物ですからこのしうちには対抗しようとします。 つまり反対に女性を手なづけようとするわけです。 しかし、男性にはえさがありません。 さてどうすると思いますか?セックスです。 女性のちらつかせるえさを逆手にとってミイラとりをミイラにしようとします。 ですから男性はとにかくセックスでサービスし、女性にエクスタシーを感じさせようと必死になるのです。

 ですが、女性はセックスでいかされてしまえばしまうほど、男性の愛を確かめられず、逆に悔しさを感じます。 まんまとプレイボーイにはめられているような気がしてならないからです。 セックスをすればするほど、ずるずるしてしまい結局男性の誠意を確かめることはできません。 愛を確かめるためにはセックス以外の方法をとるしかないということがおわかりいただけたでしょうか。 

44- カップルの幸福の条件
 自分が幸せになるために、一番大切なことは、あこがれの彼や彼女を手に入れることではなく、自分と釣り合いのとれる相手を見つけることです。 いろいろな科学者たちの調査によると、カップルが幸せになるための条件は、ふたりの魅力、知能、学歴、健康、宗教、親の学歴などが互いにつり合いがとれていることだと述べています。

 万が一、あなたがそのモテモテの異性と結婚できたとしても、二人のレベルがつり合っていないと、二人ともとんでもなく不幸になる可能性が高いということです。 一見モテモテの異性との結婚は、PEAの分泌を強力に促すので最高の幸せだと思えます。 しかし、それは不幸への片道切符になります。 幸せは遠くにありません。 ただ、おもしろいことに、魅力の低い男性が、魅力の高い女性と結婚出来た場合、家庭が崩壊しようと、セックスレスになろうとも、男性の満足度は高くなります。 

45- 同一化現象
 人間は考え方、行動、外見、しゃべり方、リズムなどが自分と似ている人を好きになります。 したがって互いに相手に好かれようとするカップルなどはお互いに同一化しようという意志が働くため、考え方、行動、外見、しゃべり方、リズムなどが同調してきます。 同調がうまく成立すると長時間一緒に過ごしていても不快感はなくなり、逆に快感を感じるようになります。 したがってこのようなカップルはPEA が出なくなっても互いに引きあえるようになります。 しかし、同一化がなされるためには以下の必要条件をみたす必要があり、これらがないとどれだけ努力しても無駄に終わります。 

1)魅力(ルックス)、健康、ファッションがかけはなれていないこと
2)学歴、知能、聡明さがかけはなれていないこと
3)親の教養や経済力がかけはなれていないこと

同一化が成立するためにはあらかじめこれらを満たしていないと難しいと言えます。 これらは努力でカバーできるものではありません。 

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